日記

海外の担当者

2021/09/17

先日海外のマセラティ専門店で働いていた方が退職されました。

まぁ日本で言うとこの定年退職です。

私がこのクラシックカーパーツの取り扱いを始めた 25 年前からの付き合いでした。

当然この担当者の方が年上で経験も豊富、いつも分からない時は何でも教えてくれましたし私も彼のお陰で知識や経験を得ることが出来ました。

そんな彼が退職してしまい、後任の担当者に代わりましたが・・・全くダメ、話になりません(涙)

新しい担当者は部品番号をシステムに打ち込んで問い合わせたパーツがあるか、ないかと金額を教えてくれますがそれ以上はありません。

例えばその在庫があるパーツは当時物なのか、リプロ品なのか、代替品なのか、加工が必要なのか、そんな情報も分かりません・・・そりゃそうですよね、長年専門的なこの部分だけやってきた訳ではないですから。

ですので担当者には罪はないのですが、こちら側としては欲しい情報が事前に手に入らないのでとりあえず取り寄せてみないと分からないという感じになってしまいました。

同じくランボルギーニやフェラーリのパーツ担当者も良い人に代わる時もあれば、ダメな人になってしまう時もあります・・・正直運です。

現在もイタリアのランボルギーニ専門店の人はあのヴァレンティノ・バルボーニ氏のお友達で年も同じくらいでしょうか、もちろん知識は私よりも上です、でもこの人が引退したらどうしようかと最近思います。

いくらランボルギーニ社にポロストリコ(クラシックモデル専門部署)が出来ても正直その時代を生きてきた人たちの方が絶対的に信頼出来ますので。

国内でもキャブ調整が出来る人、加工屋さん、板金塗装屋さんなど、昔ながらの職人さんが高齢で引退していっています。

クラシックカーを維持していくには当然「パーツ」も必要ですが、修理する方、板金塗装をする方、その他色々な職人さんの手がないと成り立たないと思います、すべては「人」です。

当然人間ですので年は取りますしいつかは引退する時が来ます、私もあと十数年は頑張れるとは思いますがその後は分かりません・・・出来る限りの情報と知識は今の内に蓄えておく必要はありますね。

まぁ毎日勉強ですけど。

classiccarparts