水平対向12気筒

フェラーリ 512BB 用 オイルホース修理

2025/05/01

ホースネタが続きますが、今回はオイルホースです。

フェラーリ 512BB 用のオイルホースですが、こちらは生産終了になっておりますので古いホースを修理することにしました。

こちらが BEFORE

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oilhose002

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基本的には口金(フィッティング)部分は再利用になりますのでココが割れたりしていないことが前提です。

あとは同じ太さのメッシュホース等があるかどうか、同じ内径のホースがあるか等です。

バラしてみて同じ径のホースがあればいいけど・・・と祈りながら作業して頂きましたが、問題なく修理出来ました。

こちらが AFTER

oilhose1

oilhose2

oilhose3

カシメ部分の形状が少し異なりますがここは仕方がない所です。

今回も大変満足な仕上がりでした。

いつもありがとうございます!!

フェラーリ 512TR 用 フューエルホース

2025/04/28

少し前の話なんですが、お客様からご注文頂き取り寄せましたフェラーリ 512TR 用の左右フューエルホース。

特に何も考えてなく、海外に在庫あったので取り寄せただけでした。

でも実際に手元に届くと・・・あれ?左右で色違うじゃん。

こちら ⇊ は右側。

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こちら ⇊ は左側。

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何の理由でフィッティングの色が変わったのか・・・謎

まぁ再生産されたんだろうなとは思いますがこれらホースはエンジンフード開けると見えちゃう箇所に使用されるんです。

お客様に届いたフューエルホースの色の違いを説明した所、出来れば同じ色に統一したいよねという事に。同感です。

古いオリジナルの左右ホースをお借りして比べてみると新たな発見が・・・

メッシュホースの径が小さく(細く)なっている。

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さぁどうする。

とりあえずフェラーリに青色のフィッティングのホースが残ってないのか問い合わせてみましたが、答えは「NO」・・・

オリジナルに合わせてワンオフ製作も考えたのですが、同じ角度のフィッティングが国内の規格品ではないそうです。

余分なアダプターを取り付けるのも嫌だったので諦めました。

取引のあるホース修理屋さんに相談すると、同じ太さのメッシュホースは手に入るけど、やはり問題はフィッティングとのこと・・・ん~悩む。

ある時ひらめきました。

良く見ると左右のフィッティングは基本同じもので取り付けの角度が違うだけと言うことに気が付きました。

そこで、青色のフィッティングのホースをもう一本取り寄せて、分解してフィッティングのみ再利用することに。

簡単に説明すると青色のフィッティングが付いた右側のホースを2本用意して、両方バラシてオリジナルと同じ径のメッシュホースに交換し、片方のフィッティングの角度を左側用に合わせて取り付けるという事です。

そうすれば左右青色のフィッティングで尚且つオリジナルと同じ太さのメッシュホースになるという事です。

完成したのがこちら。

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可能な限りオリジナルに近づけてもらい「違和感」ないようにお願いしました。

仕上がりはとても満足いくもので、おまけに圧力の検査もしてもらいました。

予想通り思いっきりの大赤字・・・でもこんな時もありますよ。(笑)

よほどのことがない限り二回目はやりません。

フェラーリ用ホイールボルト

2025/04/11

フェラーリ Dino 246GT 用と 328 (ABS) 用のホイールボルトをご注文頂き取り寄せました。

フェラーリ純正品ではなく、社外品になります。

こちらはフェラーリ Dino 246GT 用のフロント側

dinofront

フェラーリ Dino 246GT 用のリア側

dinorear

そしてこちらがフェラーリ 328 (ABS) 用のフロント側

328ABSfront

こちらがフェラーリ 328 (ABS) 用のリア側

328ABSrear

基本的なデザインは純正品と同じです。

メッキがもう少し上手だと言う事ないですが、まぁこのレベルで入手出来るだけラッキーです。

仮にフェラーリ純正品が入手出来たとしても 1本の金額は〇万円します!!

個人的にはこの社外品で十分です。

もちろん F355 や 348 、テスタロッサ、550 等色々な車種用が出ておりますのでご興味ございましたら メール にてお問い合わせ下さい。

フェラーリ テスタロッサ 用 イグニッションコイル

2025/02/19

久しぶりに取り寄せました、フェラーリ テスタロッサ用のイグニッションコイルです。

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以前は割と簡単に入手出来ていましたが、最近はちょっと探さないとない時もあります。

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オリジナルは MARELLI 製でしたが現在は違います。

コイルは MARELLI 製から CHAMPION 製に変更されています。

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そして後ろ側に付くモジュールは・・・GERMANY とだけ書かれています。

もちろんオリジナルはこちらも MARELLI 製の BKL3B でした。

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一時は HELLA の時もありましたし、ロゴの部分だけ削られて供給されていた時も。

まぁ、気分的に MADE IN CHINA ではなさそうなのでちょっと安心?

汎用ウィンドウモーター

2025/02/14

さすがに 50 年も前のクラシックカーのパーツが何でも手に入る訳ではないです。

時にはオリジナルでないパーツで代用するしかない場合も・・・

最近よく販売するのが汎用タイプのパワーウィンドウモーターです。

下の画像の右側の四角いタイプがそれです。

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比較している円柱タイプのモーターはミウラ用のヘッドライトリフティングモーターでオリジナルの DUCELLIER 製です。

パワーウィンドウモーターだけではなくヘッドライトリフティングモーターとしても合う物はあります。

先日はフェラーリ 365GT4/BB 用のパワーウィンドウモーターとして使用して頂きました。

特に問題は出てない様ですが、以前テスタロッサ用に使用した時はガラスの上がり下がりの動きが遅い?と言われたこともありました。

まぁとりあえず純正パーツが供給終了になっていますのである意味動くという分にはこれで代用出来そうです。

正直試してみないと分からないのですがご興味ございましたらご面倒でも メール にてお問い合わせ下さい。

Aspera 製 AC コンプレッサー オーバーホール

2025/01/23

今までオーバーホールが難しいねぇ~と言われていた Aspera 製の A/C コンプレッサーですが、オーバーホール出来るようになりました。

と言うことで、長らく当社の倉庫に放置されていたコンプレッサーを試しにお願いしました。

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今回、全分解出来るように専用工具も作って頂きました。

主要部品のシャフト、コンロッド、ピストンが再利用出来る状態であれば基本的にはオーバーホール出来ます。

修理内容としては、ガスケット製作、ガス漏れ、錆取り、全体の補修等です。

このコンプレッサーはフェラーリ Dino 308GT4、308GTB/GTS、308GTBi/GTSi、308QV (US/Japan)、328 (US/Japan)、400GT、400i、365BB、512BB、512BBi 等多くの車種に使用されています。

オーバーホールをお考えの方はご面倒でも メール にてお問い合わせ下さい。

フェラーリ テスタロッサ 用 プラグコードセット

2025/01/22

先日のフェラーリ 308QV/328 に続いて、テスタロッサ用のプラグコードセットも入荷しました。

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こちらも左右バンク分のプラグコードと、イグニッションコイルのコードも入ったフルセットです。

308QV/328 同様、フェラーリに注文するとこのプラグコードセットと同じ物が「純正品」として供給されるはずです。

こちらも当社 ネットショップ にてご購入頂けます。

フェラーリ テスタロッサ用クラッチ変換キット

2024/11/22

待っても待ってもなかなか再供給されないフェラーリ テスタロッサ用の純正クラッチ (AP 製)・・・

と言うことで思い切ってテスタロッサに 512TR のクラッチを取り付けることが出来る変換キットで対応することにしました。

それがコレ ⇊

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512TR のクラッチはテスタロッサのツインディスクと違いシングルディスク、製造メーカーも F355 や 360 モデナとかと同じ Valeo 製なので今でも安定供給されてます。

もちろんそのままポン付けは出来ませんので色々なパーツを 512TR 用に変更しないといけません。

とりあえず画像にあるパーツは全て必要です。

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フライホイール、クラッチレリーズベアリング、サポートフランジなども当然必要です。

まぁこのキットの金額は高いですが、正直テスタロッサの純正クラッチの金額も似たようなもんです。

512TR 用に変換しておけば今後は安心ですね。

フェラーリ テスタロッサ 用 ディファレンシャル

2024/10/24

お客様からご注文頂き取り寄せました、フェラーリ テスタロッサ用ディファレンシャルです。

こちらは純正品ではなく、社外品になります。

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テスタロッサ用に取り寄せましたが、512TR、F512M にも使用可能です。

純正品は確か 160 万円くらいすると思います・・・汗

この社外品だと半分位かな?それでも高いですけど・・・汗

とにかくクラシックモデルのパーツはここ数年でビックリするくらい値上がりしました。

車両の金額も半端ないですが、基本的にパーツは車両の金額とは関係ないんですけどね。

でも私個人の努力では何とも出来ません・・・これが現実です。

これからは維持費も相当覚悟して所有しないといけない時代に突入しました。

何十年前は安かった~って思っても、もうその金額では手に入りませんし、そもそも入手出来るだけラッキーなパーツも多いです。

工賃も今後は上がるでしょう、段々とクラシックカーを修理出来るメカニックが減りますしね。

ただ、まともに修理も出来ない、出来てないのにすっごい請求書出してくる悪徳業者も多くなる気がします・・・

この辺のお話は後日と言うことで(笑)

クラッチがない!!

2024/09/28

いつからだろう、フェラーリ純正の AP 製クラッチの供給が不安定に・・・そして今は全く入手出来ない状態に。

512BB/512BBi 用、テスタロッサ用、348 用のシングルタイプ 等です・・・

先日もなんとかテスタロッサ用を入手出来ましたがまた在庫はゼロです。

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毎日毎日出社するとまずはこれらクラッチの在庫状況を確認しますが・・・相変わらず在庫なしの状態です。

夏休み前にフェラーリに問い合わせてみました。

「AP 製のクラッチは再供給するの?」

するとフェラーリ側の回答は

「AP には発注してあるんだけどね・・・いつになるのか」

まぁこんな感じのやり取りでした。

とりあえずは今後も供給してくれそうなんですがまず大量には供給してくれないですので、少量入荷して取り合いになってまたしばらく欠品・・・

クラッチ待ちのクルマ・・・あると思います。