2025/07/18
先日、フェラーリ 308GTB用のエンジンメタル一式をご注文いただきました。
最近では、この**メインメタル(クランクメタル)**の価格がじわじわと上昇中…。
安価な社外品も確かに存在します。でも実は、過去に何度も“痛い目”にあってきたんです。
「安物買いの銭失い」とはまさにこのこと。
そんなわけで、ここ最近は信頼できる純正品を選ぶようにしています。
で、今回届いたメインメタルを見て、思わずニヤリ。
なぜなら…このロゴ、見覚えありませんか?
そう、「知る人ぞ知る」**Vandervell(ヴァンダーベル)**のマークなんです!
Vandervellとは?
「ヴァンダーベルって何?」という方のために少し解説を。
Vandervellは、もともとイタリアの老舗メタルメーカーで、現在はあのピストンで有名なMAHLEグループの一員となっています。
かつてフェラーリはこのVandervell製のメタルを好んで使っており、現在でもその信頼性は折り紙付きです。
メタルは“削られることで性能が守られる”の世界
エンジンの中で最も酷使されるパーツの一つがこのメタル類。
一度でも品質の悪いものを使うと、再度分解・交換という最悪のループに突入してしまいます。
だからこそ、多少高くても信頼できるものを初めから選ぶのが一番の節約だと思っています。
再整備の時間もコストも考えれば、良いメタル=安心への保険なんですよね。
クラシックフェラーリを大事に長く走らせたいなら、こういう部分こそ**「妥協しない」**ことが重要かもしれません。
次にあなたが手に取るメタルにも、あのマークがあるか…ぜひ探してみてください。
もし「このクルマに合うメタルあるかな?」というご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください!
結果的にはお得ですよね。
2025/07/09
今日もまた、ちょっとした“こだわり作業”をしておりました。
さて、これ何をしていると思いますか?
実は…シリコン製プラグコードに印字されている「SILICONE」などの文字をひたすら消しているのです。
「えっ、それって使うのに関係あるの?」と思われるかもしれません。
はい、機能的には全く問題ありません。
ただ、どうしてもあの印字が気になってしまうだけなんです(笑)
本来、1960〜70年代当時のクルマにはシリコン製のプラグコードなんて存在しておらず、すべてPVC(塩ビ)製でした。
ところが、現在ではクラシックモデル向けであっても、シリコンコードが“標準”のように使われてしまっているんです…。
この「現代的な質感」と「白々しい印字」が、どうしても許せない!(笑)
とはいえ、もはや当時のPVCコードは入手困難。性能的にも現行のシリコンコードに軍配が上がるので、それを使うしかありません。
せめて見た目だけでも当時風にということで、納品前に一本一本、印字を地道に拭き取っています。
お客様の中には「別に気にならないよ」という方もいらっしゃると思いますが、これは完全に私の自己満足。
でも、こういうところまでやってこそ、クラシックカーに向き合う「姿勢」だと思ってます。
それにしても、天下のイタリア人がこのあたりを気にしないのは、本当に不思議です(笑)
2025/07/02
今日ご紹介するのは、ちょっと懐かしいドアミラー…
そう、名前は「カリフォルニアン」。
この名前を聞いて「おっ、ヴィタローニのやつね」とピンとくる方、なかなか通ですね。
私も最初は「おっ!」と思いました。ですが、今回のこれはちょっと違います。
じつはコレ、「カリフォルニアンスタイル」。
そう、日本語で言えば「カリフォルニアン風」。
オリジナルのヴィタローニ製ではないんです。
…..なのに、ミラーにはしっかり
**「Californian by Vitaloni」**のステッカーがペタリ(笑)
ツッコミどころはありますが、なんだか憎めません。
質感も本家とはちょっと違って、オリジナルがザラっとした梨地仕上げなのに対し、こちらはツルンと滑らかなボディ。
素材感で分かる人には「あ、これレプリカね」と伝わる感じです。
このミラー、じつは海外で入手できる1980年代スタイルのレプリカ品。
今となっては本物のカリフォルニアンはなかなかお目にかかれませんから、「雰囲気重視でいいから付けたい!」という方には、なかなか良い選択肢だと思います。
「本物じゃないけど、ちゃんと”あの時代の空気感”はある」
そんなドアミラー、いかがでしょうか。
こちらの商品は当社通販サイトからでもご購入頂けます。
2025/06/02
フェラーリ 308 等のウォーターポンプボディの所に使用するユニオンの在庫ございます。
結構ゴテゴテになってしまっている車多いです。
308 (キャブ車) のカタログでみると 8番と 24 番ですね。
結構お問い合わせ多いのでいつも在庫しております。
シリンダーヘッド横に付くユニオン (カタログだと 11 番) も一緒に在庫しております。
サイズが異なりますのでご注意下さい。
2025/05/13
フェラーリ Dino 246GT や 308GTB/GTS に使用可能なフロントキャリパーが入荷しました。
こちらはオリジナルの Ate 製ではなく、社外品になります。
オリジナルの Ate 製は新品での入手は難しいです。
この社外品であれば今でも入手可能なんですが、残念ながらリア側が社外品も欠品状態です。
何度かリア側も過去に取り寄せたことはあるのでそのうちまた供給されるとは思うのですが・・・
2025/04/15
当社在庫分のフェラーリ 328 用フードダンパーが入荷しました。
フロントフードダンパーとエンジンフードダンパーです。
短いダンパーがフロントフード用で長いダンパー 2本がエンジンフードダンパーになります。
製造メーカーはドイツの STABILUS です。
フェラーリのほとんどのダンパーがここの製品ですね。
ダンパーは消耗品ですので、次第にギロチン状態になっていきます。
そうなったら迷わず交換しましょう。
2025/04/11
フェラーリ Dino 246GT 用と 328 (ABS) 用のホイールボルトをご注文頂き取り寄せました。
フェラーリ純正品ではなく、社外品になります。
こちらはフェラーリ Dino 246GT 用のフロント側
フェラーリ Dino 246GT 用のリア側
そしてこちらがフェラーリ 328 (ABS) 用のフロント側
こちらがフェラーリ 328 (ABS) 用のリア側
基本的なデザインは純正品と同じです。
メッキがもう少し上手だと言う事ないですが、まぁこのレベルで入手出来るだけラッキーです。
仮にフェラーリ純正品が入手出来たとしても 1本の金額は〇万円します!!
個人的にはこの社外品で十分です。
もちろん F355 や 348 、テスタロッサ、550 等色々な車種用が出ておりますのでご興味ございましたら メール にてお問い合わせ下さい。
2025/02/26
久しぶりにご注文を頂き取り寄せましたフェラーリ F355 の左右フロントフェンダーに付けるスクーデリアフェラーリエンブレムです。
これ実は左右違うんです。
でも細かくはどう違うのか良く分かりません(笑)
一応左右品番違うので何処かは違うんでしょう。
良く似てますがフェラーリ 360 モデナ用とも異なりますのでご注意下さい。
2025/02/21
1970 年代頃のイタリアン クラシックカーに結構使用されていた BRICO PRAM のシガーラーターをご注文頂きましたので探して取り寄せました。
新品と分かる紙が巻いてあります。
ここ何年か前までは簡単に入手出来ていましたが現在は少し探さないと見つかりませんし、何より金額が倍くらいになりました。
パーツの値段は年々値上がりします・・・それも数パーセントの値上がりではなく倍や物によっては何倍にもなります。
正直必要なパーツは「今」買っておくのが一番安いのかもしれないと個人的には思います。
為替の影響で急激な円高になれば若干安くなる時はあると思いますが、基本的に海外での商品単価自体は安くなることはないですし、送料もビックリするくらい高いです・・・
来年になると更に値上がりしておまけに入手困難にもなりますので。
2025/01/23
今までオーバーホールが難しいねぇ~と言われていた Aspera 製の A/C コンプレッサーですが、オーバーホール出来るようになりました。
と言うことで、長らく当社の倉庫に放置されていたコンプレッサーを試しにお願いしました。
今回、全分解出来るように専用工具も作って頂きました。
主要部品のシャフト、コンロッド、ピストンが再利用出来る状態であれば基本的にはオーバーホール出来ます。
修理内容としては、ガスケット製作、ガス漏れ、錆取り、全体の補修等です。
このコンプレッサーはフェラーリ Dino 308GT4、308GTB/GTS、308GTBi/GTSi、308QV (US/Japan)、328 (US/Japan)、400GT、400i、365BB、512BB、512BBi 等多くの車種に使用されています。
オーバーホールをお考えの方はご面倒でも メール にてお問い合わせ下さい。