2025/08/29
クラシックカーのパーツを輸入・販売していると、どうしても避けて通れないのが 「品質に対する考え方の違い」 です。
最近では、日本国内のお客様から「新品なのに傷がある」「そのままでは取り付けができない」といったご指摘をいただくことが増えています。
もちろん私自身も、商品を手にしたときに「これはさすがに使えない」と判断したものは海外に返品・交換を依頼したり、国内で修復をしてからお納めしています。
お客様に安心してご使用いただきたいという思いは常に持っています。
しかし一方で、クラシックカーの部品には、どうしても「日本基準では不良に見えるもの」が多いのも事実です。
日本の品質と海外の品質の違い
日本製品は世界的に見ても突出した品質を誇ります。
現代車の部品は精度が高く、新品であればそのまま取り付けられるのが当たり前。さらに、わずかな不具合があれば市場に出ることなく弾かれてしまいます。
一方で、イタリアをはじめとする欧州のクラシックカー用パーツは、新品で届いた時点で多少の傷や汚れがあることも珍しくありません。
また、クラシックカー特有の「個体差」が大きいため、部品も加工を前提として取り付けるという考え方が一般的です。
そのため、日本の「新品=完璧」という基準をそのまま当てはめるのはどうしても難しい部分があります。
私の想い
クラシックカーの世界は、どうしても日本基準では理解しがたい部分が多々あります。
しかし、それを一つひとつ受け入れ、工夫しながら仕上げていくことこそが、この世界の奥深さであり、醍醐味だと感じています。
もちろん、お客様にとっては「高価な部品を買ったのに傷がある」という不満が生じるのも理解できます。
だからこそ私は、誠意をもって可能な限り修復し、日本のお客様に安心してご使用いただける状態に整えるよう努めています。
ただ同時に、「海外と日本の品質の差」という現実についてもご理解いただければ幸いです。
それを共有することで、お客様・販売者・メカニックの方々が同じ認識を持ち、より良いクラシックカーライフを楽しんでいただけると信じています。