2023/04/26
最近 1980 年代のモデルから F355 頃までに使用されている数種類の BOSCH 製のフューエルポンプが立て続けに生産終了になってしまいました。
例えば 348、F355、512TR に使用されていたポンプの外径が 60mm のタイプも供給が終了しました。
ただ新たに代替品が出ましたので特に問題ではないです。
代替品を使用する場合に注意が必要なのはポンプの外径が 60mm から 53mm になりましたので、それに伴いポンプの周りに取り付けるガスケットも 60mm から 53mm に変更が必要です。
とりあえず代替品のポンプと 53mm のガスケットがあれば大丈夫です。
308GTBi/GTSi、308QV、512BBi に使用されているポンプも供給終了になりましたがこちらも代替品が出てます。
汎用ポンプに専用のフィッティングが付属します。
画像左側がオリジナルタイプ、右側が代替品です。
そして 328、テスタロッサ等に使用されているポンプも同じく代替品が出ています。
こちらも 308QV/512BBi 用と同じ汎用ポンプに専用のフィッティングが付属します。
この辺りは天下の BOSCH 様ががちゃんと対応してくれていますので今の所安心ですね。
2023/04/20
お客様からご注文を頂き取り寄せましたフェラーリ 328 用前後ブレーキキャリパーシールキットです。
もちろん Ate 製です。
こちらがフロント側(左右)
そしてこちらがリア側(左右)
見た目同じですがサイズが異なります。
Ate 製以外の安価なシールキットも出ている様ですが当社は出来るだけ Ate 製キャリパーには Ate 製シールキットで対応しています。
この後の brembo キャリパーにも brembo 製のシールキットで。
残念なのが昔の GIRLING 製や Dunlop 製キャリパーは GIRLING 製、Dunlop 製以外のシールになってしまいます。
ゴム製品なので当時物のシールキット手に入れても何の価値も実用性もないですし。
2023/04/14
現在はメーカー生産/供給終了になっているフェラーリ 512BBi のオイルホース、代替品や社外品も出ていませんので現品お預かりして国内で修理してもらいました。
こちらが修理前の状態。
カシメ箇所が緩く口金がクルクルと回ってしまいます。
お付き合いのある専門業者様に現品を送り見てもらうと「修理可能です」との回答、早速修理を進めてもらいました。
そして一週間程で修理完了。
口金は基本的に再利用するしかないので古い口金を検査して綺麗にし塗装を施してもらいます。
カシメとホース部は新しい物に交換。
ある意味新品が入手出来るとしても金額は数十万円するでしょう、それなら初めから修理してもらう方がお財布には優しいです。
但しどんなホースでも修理可能って訳ではないです、最終的には現品見てもらい修理可否判断してもらいます。
それにしてもこのように色々な専門業者様と一緒になって部品供給をしていかないと正直修理が出来ないのがクラシックモデルです。
当然ですがメーカーが対応出来る範囲も限られていますので、当社がメインで取り扱っているクラシックモデルの多くは今回のように色々な業者様の力をお借りしないと復元出来ません。
年々鈑金屋さんがなくなったり、キャブ屋さんがなくなったりと言い話はないですがそれでもみなさんと「ワンチーム」で自分たちが元気な内は出来る限り頑張りたいです。
2023/04/11
子供の幼稚園の卒園式、小学校の卒業式を終え春休みに、そして先日小学校の入学式、中学校の入学式を無事に終えようやく一段落です。
家ではちゃんと父親やってます(笑)
さて、しばらく入手が出来なかった CAPRISTO 製のコンプリートウォーターポンプがまた少しだけの様ですが入手出来るようになりました。
ちなみにフェラーリ 348/モンディアル t 用です。
長年フェラーリ純正のコンプリートウォーターポンプをこの 348 用はほぼ見たことがないくらい、以前から社外品しか供給がなかったです。
その社外品も水漏れが多発していたようで一時はフェラーリ自体社外品での供給を停止していました。
色々と取り扱った結果、この CAPRISTO 製が一番信頼性が高かったのでそれからは 348/モンディアル t 用に限っては CAPRISTO 製を出来るだけ供給するようにしてきました。
ただ少し前からこの CAPRISTO 製の入手が難しくなりやむを得ず他の社外品を取り扱っておりましたが、先日また少しだけ CAPRISTO 製が入荷したとの連絡をイタリアからもらい在庫することに。
しばらくは供給が安定するだろうというくらいの数ではなさそうなのでなくなり次第また他を考えます。
とりあえずは数個在庫しております、残念なのは金額が高くなったことでしょうか。
当社 通販サイト からでもご購入頂けます。
2023/04/06
フェラーリ Dino 246GT 用のクーリングファンモーターを取り寄せました。
と言っても当時のオリジナルは既に生産終了になっておりますので社外品です。
社外品でも当社は出来るだけ当時の形状に似たものを優先して取り扱っております。
こちらもオリジナルの LUCAS 製に似たタイプです。
Dino に限らず 1970 年代のフロント 12 気筒モデルや、308/BB なんかにも使用出来ます。
ちなみにオリジナルはこちら(Dino 用ではないですが)
比べてみても違和感ないでしょ?
もう一手間かけてボディをシルバーに塗装して取り付けると更に GOOD です。
何故か 3 枚羽根のブレードも 1 個だけ在庫あります。
308 用かな?
2023/04/04
フューエルホース、ウェザーストリップに続いて色々と試しに取り寄せているのは・・・ウォーターホースです!!
ウォーターホースって正直国内でも手に入る物ありますが、当社が拘って手に入れているのはクラシックモデル用です。
シリコンホースではダメなんです見た目の雰囲気が・・・
普通の黒い表面がツルっとしたゴムホースでもダメなんです・・・
この感じしか。
でも何が問題かって、ホース自体の単価は海外でもそんなに高い訳ではないのですが、とにかく最近の運送費がバカみたいに高いっ!!
請求書見た時に何かの間違いですか?と聞きたくなるくらいの送料が請求されてます。
これからイタリアを出荷されるフェラーリのちょっとした大き目のパネル、自分の過去の経験だと運送費はまぁ高くても10万円くらいかな?と思っていましたが、昨日イタリアから Euro 2,000 (約 29万円) と連絡ありました。
さすがのイタリア人も「クレイジー」と言ってますが他数件の運送会社に聞いてもまぁ似たような金額でガッカリ。
20万円の商品に対して送料 29万円・・・はい大赤字です。
このウォーターホースも大体 1 メールにカットされてますので梱包しても長さが 1 メートル強あると送料がグンと上がります。
商品値上げ、円安、燃料高による運送費高騰・・・相変わらず何も良い事ないですこの業種。
もう辞めようかな。
2023/03/24
ランボルギーニ ミウラ用のフューエルポンプに続き、よせばいいのに今回はフェラーリ Dino 246GT 用のフューエルポンプを製作しました。
ん~雰囲気はイイけど、Bendix のステッカーの赤色が薄い・・・次回までの宿題です。
ミウラ用と並べると違い分かりますか?
頭が赤いのがミウラ用です。
相変わらずこんなことやって一人で満足してます(笑)
でもどちらも完売!!(さすが!!)
しばらくは製作しません(笑)
2023/03/20
今日は色々な所から取り寄せているウェザーストリップ(ラバーシール)をチェックして分けています。
こちらが思っていた形状かなどのチェックです。
ゴム類も最近は到着して確認するまでは気が抜けません。
以前は間違いなかった形状やサイズだったのに同じ品番で注文しても到着すると全然違う形状の物に変更されていたりと・・・
フェラーリもランボルギーニもマセラティも 1970 年代頃までは同じような形状のラバーシールを使っている場合多いのですが、案外取り寄せてみると以前とは違っていてまた新たに探すことになったりとなかなかスムーズにいきません。
今回も何点かは形状変わっていて使えませんのでまた他でチャレンジです。
今週、来週もまた他で注文した分が届きますのでチェックして良さそうな物だけ納品します。
使えない物の方が多かったりもします(笑)
1メールのラバーシールだけでも数本色々な所から取ってみないと分からないなんてことはザラにあります。
意外と割に合わないアナログ的なこと今でもしてます。
2023/03/09
誰に頼まれた訳でもなく、今日もひたすらプラグコードの文字消しをしています(笑)
以前もブログでご紹介しましたが、イタリア製のプラグコード、残念ながら去年よりコードの材質がそれまでの PVC (塩ビ) からシリコン製に変更されてしまいました。
PVC ではなかった「7mm SILICONE Wire Wound」の文字が個人的には気に食わないので、特にキャブモデル用のプラグコードセットのみ”勝手”にこの文字を消してから納品しています。
欲を言えば新しくなったシリコンコードのちょっとダランとした柔らかさも気になるので当時の PVC のようなちょっと硬い感じがスキですがそこは残念ですが妥協しています。
イタリアの製造メーカーに自分の想いを伝えてみましたが・・・想い伝わらず(涙)
分からないのかな~このカッコ悪さ・・・
と言うことで「せめて」コードに印字されている文字だけでも消そうと毎回アホみたいにせっせと見える範囲は消してます。
正直この文字が残っていても性能には全く関係ないのですが、そこは毎回何回も言っている「雰囲気」に拘りたいからです、特にキャブ車は!!
この新しくなったシリコン製のプラグコード、一応クラシケも OK なのですが、個人的にはフェラーリ社に「NG!!」って言ってもらいたかった、そうすればイタリアの製造会社も何としてでも PVC 使っていたでしょうに。
まぁ日本の変態男が偉そうに製造会社にクレーム言ったところで聞いてはもらえませんけどね。
でも文字消しただけでもこの通り、どう?いいでしょ?
今後は PVC のコードのみ切り売りすることも考えてます。
そうすれば修理屋さんでコード作って取り付けてもらえますので!!
変態の独り言でした(笑)
2023/03/06
1970 年代中頃くらいまでのフェラーリ(キャブ車)に使用されていましたデスビのポイントです。
写真のように白色の配線の長さが違うポイントが各デスビに 1 個ずつ付きます。
シングルデスビなら写真のように配線が短いショートリードが 1 個と配線が長いロングリードが 1 個付きます。
ツインデスビなら 2 個ずつですね。
最近はこのポイントを使わないようにポイントレスにしたデスビになっているクラシックモデルも多いです。
当社ではポイントは常時在庫しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。