クラシックカー

1954 ランチア アッピア 修理依頼

2018/12/04

私が8月に書いたブログを読んで共感され、是非自分のクルマも普通に乗れるようにして下さいとのご用命を頂きました 1954 年式のランチア アッピアが師匠の工場に入庫しました。

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メール頂いた直後に東京で開催されていたコッパディ東京にたまたま S 様もこられており、私と師匠とお会いし色々とお話しする機会がありました。

これも何かの「縁」ですね(笑)

とにかく数キロ走ると止まってしまうようでいつもドキドキしながら走っていたそうです・・・これでは走る楽しみどころか運転するのがストレスになりますね。

ただ、このアッピア、特別なレーシングカーでもなく普通の大衆車です。だから普通に走れて当然なんです。

パーツは当社がお手伝いし、修理は師匠のところで行います。

とりあえずは最低限の燃料系、点火系、キャブ調整を行ってまずは普通に走れる状態にまでするのが今回の目的です。

むやみやたらにエンジン降ろしてバラバラにしてもしょうがないですから。

でもきっと普通に乗れちゃいますから、それはそれで感動して頂けると思います!!

キャブ調整

2018/11/20

フェラーリ、ランボルギーニに限らずキャブレターが装着されている車は必ず「キャブ調整」が必要になります。

キャブ調整・・・ご自身で出来る方は簡単なのかもしれませんが、正直素人が簡単に出来る技術ではないですね。

以前「キャブ調整ってマイナスドライバーをクルクル回すだけでしょ?それで何万も請求されるの?」と聞かれたことがあります(涙)

まぁ奥深くまで色々と書きたくはないのでこの辺までにしておきますが、昔に比べるとキャブレター関係のパーツの問い合わせは減りました。

餅は餅屋なので当社にそもそも問い合わせがないのは当たり前なんですが。

師匠はジェット類なども沢山用意しています、画像はほんの一部ですが、これでもまだまだ足りないそうです。

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ウェーバーのパーツも入手難しくなった物多くなりました。

当然当社もキャブのオーバーホールは専門店に出します、でもキャブ調整はいつも師匠にお願いします。

もし本当にキャブの調子が悪くて助けてほしいという方がお見えでしたらお気軽にご相談下さい。当社が何かしらお手伝い出来ると思いますので!!

La Festa Mille Miglia 2018

2018/10/23

金曜日に東京、明治神宮に「La Festa Mille Miglia 2018」を見に行ってきました。

2年ぶりかな?

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友人が参加していたり、この時にしか会えない方がいたり、初めてお会いする方がいたりと非常に充実した時間でした。

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相変わらずなかなか見る機会が少ない名車だったり、今では〇億円もする車だったりと色々なクルマが集まっていました。

数年前から少しずつ参加される顔ぶれも変わってきている気もします。

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私もこのイベントの前は急ぎでのパーツ調達を行ったりと微力ながらお手伝いしたりしています。

少しでもこのようなイベントに関われるのは非常に幸運ですし嬉しいです(笑)

次のイベントは11月に鈴鹿サーキットで開催される「Sound of Engine」です。

こちらは完全に趣味の世界(笑)

高品質イギリスコノリーレザー使用オリジナル車検証入れ

2018/08/09

コノリーレザー Connolly leather

最高品質と有名な英国のコノリーレザー

今回我が社がオリジナル性にこだわって手掛けた Ferrari Mondial 3.2 Cabriolet !!

レザーシートの修復のため、オリジナルで当初使用されていた革にこだわって手に入れたのが、この赤のコノリーレザー (Connolly Vaumol 3171) です。

今回、このレザーシートと同じレザーで車検証入れを Mondial のシート修復をお願いした Emilio さんにオーダーで作ってもらいました。

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写真は Mondial 3.2 Cabriolet 用に同じ色で作ったものですが、

同じタイプの色違いをご用意しております。

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4色各1つのみとなります。

色は下記写真の左上から時計回りに

 

Connolly Autolux 4208 (ベージュ)

Connolly Autolux 8500 (ブラック)

Connolly Autolux 3171 (レッド)

Connolly Autolux 3997 (クリーム)

 

各種 64,800 円(税込)

宅配便送料無料

お気軽にご連絡ください。(ヤフオクに出品中です)

コノリーレザー車検証入れ

コノリーレザー車検証入れ

 

2018/07/21

師匠のところにアルファ・ロメオのフロントグリル(リプロ品)を配達しがてら・・・今度は何楽しいことする?の話を。

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相変わらず面白い物沢山あります。

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WEBER キャブ用のアウターベンチュリーの山。

色々なサイズの純正品やサイズがない物は当然作ります。

私のサニーも色々やって頂いていますよ。

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9mm ステム用のタペットシムセット。

この辺は自分も持っていないといけませんね・・・でもフェラーリでは使用しません?から・・・

フェラーリ 2バルブ用、4バルブ用のフラットシムセットはありますが、やはり師匠達は100分の1ではなく1000分の1まで調整して使用するそうです。

だから私もマイクロメーターが欠かせません。

最近はボルトのサイズやピッチすら分からない方がいますので・・・汗

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これは古~いフィアットに使用するスイッチです。

リプロ品なんですがスイッチのノブが気に食わないのである人にお願いして試作でノブだけ作ってもらったそうです。

本来はノブに光が通らないといけないのですが販売されているノブは白色で光を通しません・・・ん~拘る。

これからはいかに変態になるか・・・ですね。

1965 Alfa Romeo Giulia Spider Veloce

2018/07/04

アメリカで売りに出ている 1965 Alfa Romeo Giulia Spider Veloce のご紹介です。

写真をご覧頂ければ”ストリートカー”でないのは一目瞭然!!

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最近は国内でもサーキットを使用したクラシックレーサーのイベントも多くなりましたし、気軽にサーキット走行も出来る環境になってきました。

まだまだ海外のイベントとは歴然とした差がありますが、ただここ日本でも「サーキットで走りたい!!」という方はいるはずです。

私もその内の一人で現在は TS サニー (B110) をコツコツと 1970 年代当時の雰囲気に戻しております。

今回ご紹介するジュリア スパイダー ヴェローチェはアメリカでサーキット走行用にモディファイされ数々のレースやイベントに参加した一台です。

1600cc エンジンもハイパフォーマンスパーツをふんだんに使用しております。

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基本的に私自信が好きなクルマしか今後もご紹介しない?かもしれませんが、今回のジュリアも何が好きかというと、過度に現代風にモディファイされていない点です。

やはりクラシックカーでサーキット走行やイベントに参加するのであれば可能な限り当時の雰囲気のままで走りたい、これが私自身のポリシーなんです!!

ただ最低限安全面は現代のパーツを使用しないといけませんので燃料タンク、ロールバー、消火器、シートベルトなんかはしょうがないです。命なければ楽しめませんから!!

このジュリアスパイダーは現在アメリカにありますが、当然ご希望であれば当社が責任をもって輸入致します。

まずは先に現車確認に行きますが・・・当社はどんなクルマでも確認に行きます。写真ではよく見えても実際に現車を見ると写真よりも状態が悪いのが普通ですから。

過去に当社も現車確認をせずに輸入した経験ありますが見事に痛い目に合いました・・・涙

クラシックレーサーでサーキット走行したい!!と思っている方、一緒に楽しみましょう!!

 

 

クラシックカー用キルスイッチ

2018/07/02

またまた見つけてきました。

クラシックカー用のキルスイッチ!!

汎用品でノブが赤色のがありますが、60年代、70年代頃のクラシックカーに使用するならやっぱりこの辺のクラシカルなタイプがいいです。

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当然赤色ノブの汎用品でも全然いいんですよ、でも僕はこっちですね。

何とも言えないシンプルさ。

今でも新品手に入ります。

ただの変態ですか?・・・ん~多分そうです。

でも僕の周りにもこんな感じの変態さん何人もいますから(笑)

楽しい時間を過ごす

2018/06/08

今日は午前中に師匠達が TS サニーのキャブ調整に来てくれました。

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師匠に組んでもらった真新しい A12 エンジンに火が入り、ものの1時間くらいで素晴らしい状態にまで仕上げてくれました。

「今度はここもやるぞ」「やっぱり東名のインマニつけるか?」「アウターヴェンチュリはいくつにするか?」などなど・・・話はつきません。

バイクも出してきて「最高のモンキーつくるぞ!!」なんて話しながら。

少し TS サニーで走ってみて・・・「よしっ今度鈴鹿行くぞ!!」とみんな楽しそう(笑)

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師匠達との時間はいつも楽しく仕事も忘れて永遠クルマやバイクの話が終わりません。

お昼は外でみんなでピザを食べて。

さぁ本業頑張って、楽しい人生おくりましょう。

1987 フェラーリ モンディアル 3.2 カブリオレ

2018/06/04

一年以上掛けて修復した 1987 フェラーリ モンディアル 3.2 カブリオレを売りに出しました。

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クルマの詳細を説明します(文章長いですがすみません)

ちなみに車の写真も枚数多いのでこちらでアルバムにしてあります。

クルマは 1987 年に新車でコーンズさんが輸入した個体で車体番号は ZFFWC26B000072299 です。

なんとヨーロッパ仕様。まぁこの頃はまだ日本仕様があるかないか位の時代でしたから。

国内ではたったの 2オーナーです。

たまたま 2オーナー目のご子息からお話を頂き購入することになりましたが実は数年(6~7年?)ビルの半地下に止まったまま動かしていない状態でした。

引き上げた時、タイヤはパンクしエンジンも掛からない状態でした。

そのまま千葉県市川市にある「アウトストラーダ」さんにお願いしてエンジンを修理し動かせる状態にして頂きました。

アウトストラーダの池田さんと何度も話をしてどこまでどのように修理するかを話し合いました。

基本的には新車から 26,000km くらいしか走行しておらず奇跡的にもほぼオリジナルの状態を保っていましたので可能な限りオリジナルを維持出来るようにリクエストしました。

エンジンは後ろバンクのタイミングベルトがツルツルになってしまっており、一か所バルブが曲がってしまっていました、幸いにもピストンは無事でしたので後ろバンクのヘッドガスケット、インテークバルブ、エキゾーストバルブ、バルブステムシール等を全部新品に交換しました。

カムタイミング、バルブタイミングをキッチリ合わせて頂くためにヘッドカバーのガスケット、その他必要なガスケット&シール類も全て新品に交換しました。

ウォーターポンプもオーバーホールして頂き燃料系、点火系も全てチェックしました。

奇跡的にもフューエルデスビの状態が良くそのまま洗浄、調整で問題なし、点火系はプラグコードをイタリアCAI 製プラグコードに交換(クラシケ取得 OK )しました。

ホイールはもちろんオリジナルですがキズや汚れが酷く修繕/再塗装をしました、その時に 「FERRARI 165TR390」 (浮き出している刻印ではなくプリント)の名前が残せなかったのが残念な部分です・・・タイヤは 4本とも新品の Michelin TRX 220/55 VR390 に交換しました。

全塗装はしていませんが、やはりバンパー周り、ドア周りとキズやヘコミが何ヶ所かありましたので部分的に修繕/塗装しました。

内装は数年間の間に湿気などでシートの状態が悪くなり、特に過去のブログでもご紹介しましたが助手席側の座面が破れていましたので座面のみオリジナルと同じコノリーレザーの最上級 「Vaumol」を使用して張り替えました。

その他の前後シートとドアパネル類は特殊なクリームなどを使用して復活させました。

基本的に張り替えてしまえば新品になりますが、どうしてもオリジナルのまま残せるところは残したかったので今回内装関係をお願いした大阪の「エミリオ」さんと何度も相談して可能な限りオリジナルを維持する方法で仕上げて頂きました。

唯一ソフトトップ(幌)は穴が開いており修復不可能、後ろのビニール幌ウィンドウも少し圧を掛ければ「パキッ」と割れてしまうくらい劣化していましたのでここは全て新品に交換してもらいました。

ただ幌の材質もエミリオさんでオリジナルに一番近い生地を探してもらい仕上げました。

千葉県と大阪に何度も足を運びようやく完成、大阪から自走で帰ってきましたがもちろんノートラブルです。

今回は出来る限りオリジナルを維持したかったのです、フロントガラスもオリジナルのままでその証明でもあるタイヤ圧のステッカーも残っています、専用工具も全て揃っています、トノカバーもオリジナル、オーナーズマニュアル、ワランティーカード&サービスブック、車検証ケース、当時のコーンズさんの伝票、整備記録、保証書も残っています。

ここまでオリジナルが維持されている個体を何でもかんでも新品に交換するのはある意味価値を下げてしまうと考える当社ネクストワンの価値観があります。

車両価格は市場価格と呼ばれる価格帯よりも高いです、その理由はこの個体の本当の価値が分かって頂ける方には必ず満足して頂けると思っております。

生産台数 810 台のモンディアル 3.2 カブリオレ、4座席でオシャレなピニンファリーナデザインのグランドツーリングカー如何でしょうか。

SOLD !! THANK YOU !!

 

変態が拘るボルト

2018/05/22

タイトル読むと異常?ってことかと思われますが・・・その通りです(笑)

このボルト、右側のシルバーの物は現在フェラーリから供給されているボルトです。

でも本来(当時)はクロメート処理されていて左側のボルトのような金色っぽい色でした。

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おまけに頭に文字(アルファベットや数字)が浮き出ていましたが、現在供給されている物はシルバーのボルトの頭の様に何も文字はなくツルツル頭です。

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だからと言ってボルト本来の機能がない訳ではないのですが、ここが変態の拘りで、どうせなら当時物に近いボルトを使おうと言うことでクロメート処理されていて頭に文字が浮き出ている物を国内で見つけました(と言っても師匠に情報もらいましたが)。

たかがボルト、されどボルトでエンジンなんかはこのボルト使うだけでも印象は結構違います。

海外のコンクールに出る超が付く高級クラシックカーはこのボルトの文字なんかの方向まで同じにして締め付けています。

さすがにここまでする必要ないでしょう?と思われる方はそれでいいのです!!でも世の中には「分かる!!」と言ってくださる変態仲間が少なからずいますので!!

まぁ欲を言うならこの下の写真のボルトのように「LOBO」って文字が浮き出てるボルトを揃えたいですね。

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まだまだ拘りはありますよ!!またちょくちょくご案内しますね。