2020/11/27
1990 年代のフェラーリでは「あるある」な話なんですが、ガソリンタンクの中に入っているフューエルポンプを固定しているゴム製のガスケットが年々ボロボロになってしまうというトラブル。
ガソリンに浸っていますのでボロボロになっていずれはドロドロになっていきます・・・
ある意味「消耗品」だと思って定期的に交換していくしか今のところ方法はなさそうです・・・正直ガソリンに完全に対応出来るゴム製品は存在しないそうですので。
一応ガソリンにある程度対応出来、高温にも耐えれる素材で作っていると思いますが、それでもボロボロになってしまいます。
特に長い間動いていないクルマの場合、劣化は相当早いので 1 年位でダメになります。
そんなフューエルポンプガスケットですが、何種類かあります。
基本的にはフューエルポンプの外径の違い( 60 パイ、53 パイ、36 パイ)があります。
P/N : 126809 は外径が 60 パイのフューエルポンプに適合致します。
348、F355(M2.7 の場合、フューエルポンプが 1 個のタイプ)、512TR、モンディアル t、412 です。
P/N : 153188 (144232) は外径が 53 パイのフューエルポンプに適合致します。
348、F355(M2.7 の場合、フューエルポンプが 2 個付くタイプ)、F512M、456GT/GTA です。
P/N : 170511 は外径が 36 パイのフューエルポンプに適合致します。
550 マラネロ、550 バルケッタ、456MGT/MGTA です。
このように設定はされていますが、現在までにフューエルポンプを違う外径の物に交換されているケースも過去に何度かありましたので間違えをなくす為に現品確認を先にして頂いた方が良いですね。
348 は車体番号でも 60 パイのフューエルポンプが付いているのか 53 パイのフューエルポンプが付いているのか判断出来ませんので現品確認は必須です。
どのガスケットが適合するのかご心配の場合はフューエルポンプの BOSCH 番号教えて頂ければこちらで判断出来ますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
2020/11/06
フェラーリ 308 用の 16 インチレプリカホイールが入荷しました。
オリジナルではなくアルミ製のレプリカホイールです。
キャブ仕様のフェラーリ 308GTB/GTS は 14 インチを当時装着していましたね。
結構 16 インチにインチアップされた個体は多いですが、今となっては当時物の 14 インチホイールの方が「超」レアで見つかっても恐ろしい値段になっています。
あの頃 14 インチがこれほどまでに価値がある物になろうとは考えもしていませんでした・・・
昔は修理屋さんの隅っこに放置されていたの見かけましたが・・・涙
2020/10/30
フェラーリ 360 スパイダーの幌開閉用シリンダーをオーバーホールしてもらいました。
BEFORE
AFTER
まぁ見た目は何も変わりませんので。
中のシールは強化タイプに変更していますので純正品でよく見られるオイル漏れの心配は限りなくなくなります。
海外でオーバーホールをしておりますので納期は現品をお預りしてからおおよそ 2 ~ 3 週間程です。
日本に比べて海外のコロナ事情ははるかに悪いので作業や輸送に予定よりも時間が掛かる可能性ございます。
オーバーホールをご希望の場合は時間的余裕をもってお問い合わせ下さい。
フェラーリ 360 スパイダー以外でも F355 スパイダー、F430 スパイダーも大丈夫です!!
2020/10/21
タイヤのエアーバルブですが、とりあえず 2 種類揃えております。
写真左側はフェラーリ純正品のアルミ製のバルブ、そして右側は社外品のメタルバルブ。
まぁどちらを選ぶかは好みだけです(笑)
僕はメタルかな。
2020/10/12
フェラーリ 308 から F355 頃まではガソリンの給油口にゴム製の保護シート(フラップ)が付いています。
保護シートも 348 以降は形が少し変わりました。
こんな感じです。
写真はフェラーリ 328 ですが、348/F355 用のシートが付いちゃっています。
下の写真は 2 種類の保護シートを並べてみたところです。
左側が 308-328 用、右側のちょっと小さい方がが 348-F355 用です。
こちらが 308GTB/GTS、308GTBi/GTSi、308QV、328GTB/GTS 用になります。
そしてこちらが 348、F355、550 マラネロ、550 バルケッタ、456GT/GTA、456MGT/MGTA 用になります。
基本的にどちらでも取り付けは出来ちゃいます。
それで?って感じですが、特に拘りはないです(笑)
まぁ 308/328 だから大きい方がいいかな? 348/F355 だから小さい方でいいかな?くらいですかね。
どちらも当社在庫ございますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
2020/09/25
フェラーリ F40 のフューエルパイプを国内で修理しました。
基本的には青色と赤色のジョイント部分はオリジナルを再利用しております。
メッシュホースのみ新しい物に交換しました。
アールズでワンオフ製作も考えましたが、ジョイント部分が再利用出来るのであればやはりオリジナルの雰囲気を保ちたいので今回は修理をしました。
新品でまだ供給されているフューエルパイプもありますが、供給終了になれば今後は修理かワンオフしかないですから。
2020/09/24
ランボルギーニ カウンタック LP400 用にご注文頂きましたエンジンフード、トランクフードを開ける為のハンドル(オープナー)です。
メッキのレバー 2 本の間にある丸い物はロックです。
今回はロック(カギも付属します)付きを手に入れました。
ロックが付かない物もありますが、ロックだけ外せるのでどちらでも大丈夫です。
それよりも手に入るか入らないかの方が重要ですので。
ロックが解除されているとこんな風にレバーを引っ張れば「ガコンッ!!」とフードのロックが解除されフードが開きます。
キーでロックしているとこのレバーを引っ張ることが出来ません。
一応防犯の為にロックがあるようですが、オープンカーではないので多分カウンタックには不要なものかもしれませんね。
ちなみにカウンタックシリーズ(LP400、LP400S、5000S、5000QV、アニバーサリー 25th)は全て同じ物が使用出来ます。
なんとフェラーリ Dino 308GT4 も同じ物が使われています。
さらに、今回はメッキのレバーの物を手に入れましたが黒色のレバーの物も存在します。
でもやっぱり個人的には無駄にコストが掛かっているメッキレバーの方が好みです。
この頃まではレバーだけでもメッキして高級感出していますよね、こういう無駄な部分大好きです。
現代のクルマ作りではまず採用されないと思いますけど (笑)
2020/09/03
お客様からご注文を頂きましたランボルギーニ ミウラ用の前後ブレーキパッドと前後キャリパーキットが到着です。
キャリパーキットはこの頃 1960 年代は Ate 製ではなくガーリング製のキャリパーが多く使用されていたようです。
ミウラのキャリパーも前後共ガーリング製ですので、そのキャリパーに合ったシール類が必要です。
この頃はダンロップ製のキャリパーもありました。ダンロップって聞くとタイヤしか思いつかないかもしれませんが結構部品も作っていました。
今月中頃にようやく AGIP オイルの第 2 便が到着する予定ですので、実は先週から倉庫の整理をしております。
今回は 30 リッター缶が沢山到着しますのである程度のスペースを確保しておく必要があります。
倉庫には以前から「中古部品」が散乱しておりまして・・・汗
ようやく重い腰を上げて中古部品の整理をし始めました。
これら中古部品(中には新品も)は訳あって何年か前に大量に手に入れました、ただ品番がない物が多く、フェラーリパーツがほとんどだと思うのですが正直分からない物も多いんです。
写真はほんのほんの一部で多分この写真の 10 倍くらいはあると思います。
ある程度までは長年の経験と記憶、蓄積された文字データ、2 万枚を超える写真データで判別は出来るのですが、一部は全く分からず多分鉄くずになる物もあると思います。
今後は少しずつ整理をして販売していこうと思います。
以外と貴重な物もあったりして。
2020/08/27
フェラーリ 308GTB/GTS (キャブ車)、308GTBi/GTSi (インジェクション車)、308QV に使用可能な左右フロントウィンカーランプ Assy のご案内です。
当時のオリジナルではないですが、CARELLO 製のリプロダクション品になります。
レンズはもちろん、ハウジングにも CARELLO の名前が入っています。
Dino 308GT4 はレンズの形違いますのでご注意下さい!!
レンズとレンズ取り付けのネジを短い物に変えれば Dino 308GT4 としても使用出来ます!!
現在ヤフオクに出品中です。
ちなみに Dino 308GT4 用のレンズもヤフオク出品中です。
2020/08/18
既にイタリアを出港した船が 9 月頃に日本に到着する予定です。
今回はクラシックカー専用エンジン/ミッションオイルの「AGIP NOVECENTO」のラインの中でも一番大きな 30 リッターペール缶が相当数入荷します。
日本では 20 リッターの缶をペール缶と呼んでいますが海外では 30 リッター缶もペール缶って呼んでいます。まぁただの鋼鉄製の缶ってことですから特に意味はないです。
地道に業者様(修理工場様)を営業周りしているとやはり 4 リッター缶ではなくペール缶が欲しいと・・・そりゃそうですよね。
4 リッター缶だと、作業効率も悪いですし、大量の空き缶が出ますので・・・
シングルグレードの 40 や 50 は今回あまり大量に入荷する予定がなく、というかイタリア本社が在庫を持っていない!!ということでマルチグレードの 20W-50 と 15W-50 が大量に入荷します。
結構世の中にはクラシックカー専用のエンジンオイルも出ていますが、ベースオイルが鉱物ではなく化学合成の物も多いです。
さすがにクラシックカーのエンジンには最新の化学合成では逆効果です。ここは鉱物油を選択して下さい。
30 年、40 年、もっと前の技術と素材で製造されたエンジン部品はさすがに現代の部品と比べるとかなり精度は低いです(当たり前です)ミクロの世界で見ると表面はガタガタでそこに最新の化学合成オイルを入れてしまうと、その細かな隙間を簡単に通り抜けてしまいオイル漏れを起こします。
ガスケットも紙のガスケットの時代です。やはりこの辺りも考慮してクラシックカーのエンジンにやさしい鉱物油を選択するのがベストです。
フェラーリ専用という訳ではなく、アルファロメオ、ランチア、フィアット、アバルト、ランボルギーニ、マセラティ、イタリア車以外のクラシックカーでももちろん大丈夫です。
おまけに 1990 年代 F1 でのイメージを持った方も多いと思います、 AGIP の火を噴く六本足の犬のロゴ・・・これだけでも価値あります(笑)
業者様(修理工場様や中古車販売店様)には業販価格で卸させて頂きます、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
もちろん正規ディーラー様もお気軽にお問い合わせ下さい、最近は新車を販売されている正規ディーラー様にもクラシックカーが入庫しております。
実際に何件かのイタリア車正規ディーラー様にもご利用頂いておりますので!!