2017/07/20
師匠から「Dino 絶好調だから乗りにおいでよ!」とお誘いがありましたので試運転させてもらいに行きました。
午前中ですがすでに30度を超えています。
でもエンジンは一発でかかり、おまけにアイドリングも超安定しています。
しばらく暖気をしていざ出発!!
「あれ?Dino のエンジンってこんなにパワフルで、でもこんなに乗りやすかったっけ?」と思えてしまうくらい全くストレスを感じないくらいスイスイ乗れちゃいます。
「これでも80点くらいだな」と師匠・・・もう少しキャブの調整もしたいそうです。
このクソ暑い中、クーラーもないクルマですが、気分は最高!!
「あ~Dino 欲しいな~」
そんな感じでした。
いい経験をさせて頂きました、ありがとうございました。
2017/07/18
基本的にはフェラーリからの供給はない「キャリパーピストン」ですがサイズが分かれば手に入るかもしれません。
今回はフェラーリ 365GT4/BB のリアキャリパー用ピストンをお客様からご注文頂きましたので入手しました。
サイズは外径 34mm でしたので確認すると国内のブレーキ屋さんにステンレス製の在庫がありましたので数日で納品することが出来ました。
手に入るサイズ、手に入らないサイズありますが、とりあえずは車種とサイズをご連絡頂ければ調べてみます。
2017/07/15
フェラーリ 365GTB/4 デイトナの内装張替え作業を依頼している大阪のエミリオさんに行ってきました。
既に左右シート、左右ドアパネル、ダッシュボードは完成しており、残すは室内とリアトランクのカーペットのみです。
作業工程も色々聞いてきましたが・・・ん~奥が深すぎる!!
裁縫をしたことがある方なら少しは理解出来ると思いますが実際に何台ものミシンを使い分け革の厚みなんかも調整し縫っていきます。
言葉では簡単に説明出来ないくらい相当難しいです・・・私には到底出来ません・・・
当時の新車のデイトナが存在する訳ではないですのであくまでも最後は想像も必要です。
その頃のイタリアの職人のことを思い浮かべて・・・新車のデイトナの内装作業をしたであろうイタリアのおばちゃん(おじちゃん?)はどんな感じで縫っていたのか・・・何が正解なのか・・・
実際にミシンも踏ませてもらいましたが、60年代?70年代?のミシンと割と新しく少し電子制御されているミシン、どちらも同じミシンなんですが・・・なんというか縫っていく音やスピード、感じが全然違います。
これは実際に目で見ないと分からないかも・・・でもすごい技術です。感心してしまいました。
革の種類も色々と見せて頂きましたが触った感触、匂い・・・確かに違います。これも画像では分かりません・・・実際に目で見て触って初めて違いが分かります。
日本人では形に表すことが難しいイタリア人の「感性」・・・ここが一番の難題かも!?
エミリオさんのブログはこちらです。
2017/07/13
フェラーリ 308GTB (スチールボディ) のお客様からご注文頂き取り寄せましたテールランプです。
初期のファイバーグラスボディの 308GTB はオレンジ一色のテールランプ(製造メーカーは CARELLO ではなく SIEM)は入手非常に困難ですが、スチールボディになってからのテールランプ(真ん中にバックランプランプが付く)はまだ CARELLO 製で入手可能です。
ただ当時物ではなくリプロ品になります。
他の車種でもランプ類は入手困難になってきています。
特に F355 以前のモデル用は入手不可能な物も多いですのでご注意下さい!!
2017/07/09
何年もの間動いていなかった 1987 年式のフェラーリ モンディアル 3.2 カブリオレ。
千葉県のアウトストラーダさんで修理をお願いしていますので進行状況の確認をしに行ってきました。
エンジンは後ろ側のバンクのタイミングベルトがツルツルになってしまいバルブが付いて曲がってしまっていました。
幸いなことにピストンはほぼ無キズでしたがバルブは片バング分全て新品に交換しました。
一通りの作業は終え水回り、燃料系、点火系も全て点検し必要なパーツは交換し無事エンジンも復活しました。
これからホイールの修復(タイヤは新品の TRX を用意しました)と外装の鈑金が始まります。
ソフトトップと内装をどうするか検討中・・・
この個体はヨーロッパ仕様なのですが新車で日本に輸入された正規ディーラー車です。
2オーナーでほぼオリジナルのパーツが付いています。
マニュアル類、工具、スペアホイール・・・もちろん全て付属しています。
今年中には全ての作業が完了出来たらいいな~って感じです。
まだまだ必要な作業は山程ありますが完成が楽しみです。
2017/07/05
お客様からの依頼でフェラーリ 512BBi 用のオーナーズマニュアルを取り寄せました。
ただし当時物ではなく「コピー版」です。
実は 512BBi はサービスマニュアルが私の記憶では当時発行されておりませんでした・・・でもオーナーズマニュアルが結構親切でメカニカル的なことや配線図なんかも記載されていますのでサービスマニュアル代わりにもなるのです!!
コピー版とはいえきちんと製本されていますので確実に役には立ちますしオリジナルが付いていない車両を所有されているオーナーさんは是非とも手に入れておきたい物です。
ご注文頂ければ1週間程で取り寄せは可能です。ただし現地在庫なくなり次第入手不可能になりますのでご注意を。
他のモデルもダメ元でお問い合わせ下さい。案外コピー版であれば入手出来るオーナーズマニュアルありますので。
2017/07/03
いかにも当社がエンジン O/H しましたって感じのタイトルですが、当社はパーツ供給のみです(笑)
実はこのクルマ、関東の方でエンジンを一度オーバーホールしたらしいのですがどうにも調子が出ず、原因不明・・・そんなこんなで某ショップに運び込まれてきたという訳です。
「オーバーホール」って名前・・・怖いですよね・・・本当にどこまでやってあるのか・・・エンジン完成してしまうともう一度開けてチェックすること出来ませんから正直信じるしかないです。
やはりこのクルマのエンジンも色々と〇〇な状態だったようです(汗)
まぁそんなこんなで無事エンジンのオーバーホールが完了しクルマにエンジンも搭載されので出来たてホヤホヤの匂いと音を聞きに行ってきました。
「え!? Dino のエンジン音ってこんなにイイ音したっけ?」と思わず疑ってしまうくらい太めのエキゾーストノートとキャブ独特の吸気音。
「まだこれかキャブ調整してくよ」と言いながらもピタッと安定したアイドリング。
明らかにオーバーホール前とは天と地の違いです・・・いつものことながら感心です。
ちょこっとだけですがエンジン音はこちらからどうぞ。
2017/06/27
フェラーリ Dino 308GT4 やランボルギーニ カウンタック のサイドに付く「disegno BERTONE」バッジ・・・現在ではオリジナルのタイプを入手するのは結構難しいです。
運よくオリジナルとレプリカが手元にありますので比較してみましょう。
ⒶがオリジナルでⒷがレプリカです。
パッと見は同じですよね。
横から見ると厚みが全然違うのが分かると思います。
ⒶがオリジナルでⒷがレプリカです。
実際に手で触れると明らかに違いが分かりますが、オリジナルは表面がプラスチックです。レプリカはグミみたいにブヨブヨしています。
過去には他のレプリカ品もありましたので全てのレプリカ品に当てはまる訳ではないのですが・・・
まぁ結局のところどこまで拘るのか?ですね。
気にしない方は気にならないでしょうが、絶対オリジナル!!という方には譲れない問題でもあります(笑) 私は個人的に後者ですが・・・
2017/06/24
国内の電装屋さんにお願いしていましたフェラーリ 360 モデナ用エアコンコンプレッサーのオーバーホールが無事終了し戻ってきました。
今回はガス漏れとマグネットクラッチのフューズが飛んでしまうとのお客様からのご相談を頂き検査をしてもらったところ、やはりガス漏れとマグネットクラッチの故障(コイルが内部でショート)が見つかりましたのでオーバーホールをしてもらいました。もちろんコイルは巻き直しです。
作業は通常おおよそ1週間~2週間位で完了します。
金額は作業や状態にもよりますが間違いなく新品で購入するよりは安く済みます。
フェラーリ専門ではなく、他のイタリア車、ドイツ車、アメ車、イギリス車、そしてもちろん国産車のエアコンコンプレッサー、オルタネーター、スターターモーターも対応可能です。
あまり古いクラシックモデル(1980年代以前)ですと消耗パーツなどの調達が難しい場合もありますのでご注意下さい。
まずはメールにてお問い合わせ下さい。
2017/06/23
この商売やりながら今までなぜ手元になかったのか不思議なくらいです・・・「Ferrari 308GTB 308GTS U.S. VERSION 1978」 パーツカタログ。
日本には結構沢山 US 仕様の 308GTB/GTS (2バルブ、キャブ車)が存在しますがこのカタログの存在を最近まで知りませんでした・・・
当然ヨーロッパ仕様の 308 ファイバーボディ用、ヨーロッパ仕様の 308 スチールボディ用、US/オーストラリア仕様の 308GTB 用は持っていました。
ただ US/オーストラリア仕様の 308GTB 用は GTB だけで GTS は記載がなかったのです。
不思議に思っていましたがそれほど気にせずいままでやってきました・・・でもちゃんとした 308GTB/GTS US 仕様のカタログが存在したのです!!(驚いたのは自分だけ)
これでまた背中にそびえ立つ本棚の中が窮屈になりました(笑)まぁこれがないと仕事にならないので。
ちなみに今回のパーツカタログはしっかりと製本されていますが「コピー版」です。
最近はネット上でカタログは閲覧出来ますのでそれほど必要性はない?かもしれませんが私たちがこの仕事を始めた20年程前ではネットもない状況でしたのでカタログとファックスは必須でした。